先日、法事があって久しぶりに親戚と会いました。
その中で縁談のある娘さんの評判を興信所が聞きに来たという話がでて、私の興味を引きました。
「興信所」という言葉をそれまで聞いたことがなかったからです。
「お前、いい歳してそんなことも知らんのか?」と叔父さんに呆れられました。
話を聞いていくとどうやら探偵社のような感じでした。
叔父さんに確認すると「結婚調査とか素行調査とかするのが興信所、浮気調査をするのが探偵社」という説明でした。
この説明は本当に正しいのか?
興信所と探偵社は別物なのか、同じなのか、はたまた一部オーバーラップしているのか?
この疑問を解明するため、帰宅するとググっていっぱい調べた結果、だいたいのことがわかりました。
興信所はもともとは企業の信用調査をする機関を指し、最初にできたのは明治時代です。
帝国データバンクも以前は帝国興信所という名称でした。
しかし、時代が進むにつれ、浮気調査や人探しもやるようになりました。
一方、それとは別の流れで浮気調査や人探しをやる探偵社というものも生まれ、探偵社と興信所の境界があいまいになりました。
今日では両者の区別はなく、同じものだと考えてよいようです。
興信所という言葉が使われることが減っており、元の意味だった企業の信用調査機関を指すことはさらに減っています。
帝国データバンクや東京商工リサーチを興信所と呼ぶことは、今では少ないと思います。